労働者M
■渋谷にあるシアターコクーンで『労働者M』という演劇を観たのであった。作・演出は劇団ナイロン100℃を主宰しているケラさんです。ナイロンの演劇は何度か観ています。
出演者が写っているチラシとロシア文字で書かれた2パターンのチラシがあり、ロシア文字のほうを読むと旧ソ連のプロバガンダのよう。
あいだに休憩15分をはさんで①幕と②幕がありトータル約3時間30分の大作でした。
上演前に男優女優それぞれひとりずつで漫才形式による芝居の説明があった。それによると2つの世界が交錯する物語らしい。
近未来の収容所:自由と引き換えに、食料と安全な寝場所が提供される。
現代のある事務所:自殺志願者の悩みを聞いては布団や宝石を売りつける。
上記の2つの世界が交互に物語りは進んでいく。
しかしながら、下ネタなどのギャグオンパレードのコントっぽい演劇で前半はとても面白かったです。
土星人のはなしも出てきていい意味でハチャメチャでした。
現代のシーンでカルピスの濃度のはなしがでてきた。カルピスの濃さは家庭によってそれぞれ違うという件が印象的でした。
■次次回のモーニング娘。のミュージカルがあるとしたらケラさんが作・演出を担当したら面白くなるのではないかと空想したのでした。
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:
堤真一
小泉今日子
松尾スズキ
犬山イヌコ
田中哲司
池田鉄洋
今奈良孝行
明星真由美
山崎 一
秋山菜津子
篠塚祥司
貫地谷しほり
労働者M
空手バカボン演奏
♪ダイヤモンドはただの石 一万円は札はただの紙
アンモナイトはただの貝 人間とは石ころのようなものだ
働け 働け 働け