「『空をあおいで』をめぐって」こだま和文×西加奈子

リスペクトしてるトランペッター(バックトラックはダブと言われるリズム)のこだま和文さんが新しい本「空をあおいで」を出版された記念のトークライブを拝見した。

対談相手は独特の完成の小説を書かれる西加奈子さん。

西さんの最新小説は「しずく」という小説で猫も出てくる話です。猫好きらしい。

しずく

しずく

こだまさんが西さんの家に遊びに言ったら、西さんの猫がこだまさんに寄って行ったそうです。

こだまさんは文が上手いので西さんは読書量が多い人だと思い込んでいたが、実際はこだまさんあまり本を読まないらしいので身体能力から来るんだなと思ったそうです。


こだまさん「西さんにほめていただいてうれしい」

こだまさんは音楽は消えてなくなるからいい。

自分もどこかでいなくなればいいが、いなくなれずにここにいる。

ライブの予定が入るとそこまでは責任があるから、生きていようと思う。

そういう積み重ねの人生ですとこだまさん。


情報が沢山あるなかで、こだまさんの本を選んでくれたのはなぜかと思うとこだまさん。


表現するということ自体押し付けだから、自分の文は押し付けないようにと自分に果しているとこだまさん。

表現者としてどれだけ個を消して生きられるか」


こんなはずじゃなかったという私生活がある。誰かを好きになるということは予想外だから。

嘘をつくかもしれないが綺麗で居られるか。

ラブレターは自分を好きでいられるために、そして自分がラブレターを出す相手が、嫌な気分にならないようにする。

現実的には嘘になるかもしれないが、自分の奥に綺麗さがある。

西さんは自分がわずらわされているものから解放されるために文を書いているという。


こだまさんは書くことも実はライブと同じで修正が効かない。

レゲエをやっているつもりはなくて、自分の音楽をやっているが、世間はわかりやすいレッテルを貼りたがる。

トランペットは下手だと思う。

責任を取れることはその人がやってきたこと、できることだ。

西さんは「何気ない日常が奪われる戦争は嫌です。こだまさんにもいなくなってほしくないから、戦争は起こってほしくない」


マザーテレサが居た頃、マザーテレサに、マザーテレサのようになりたいという質問を投げかけた青年にマザーテレサは「早く家に帰りなさい」と言った。西さんが思うには身近な人を愛することから平和は始まると。

こだまさんは今回の本の表紙には携帯のイラストを描いた、それは僕とぜんぜん関係ないギャルが興味を持つかもしれないからだ。

ほんとは携帯のようなプラスティック製品はあまり使いたくないというこだまさんでした。

トーク中も缶ビールをプシュッと開けて飲んでステキな酔っ払いのこだまさんでした。

空をあおいで

空をあおいで