ニュータウン入口

■7月1日(日曜日)

18時から森下にある森下スタジオで劇作家・宮沢章夫氏の「ニュータウン入口」という演劇を観た。

同時に出版された宮沢さんの東大での講義をまとめた東京大学講義「ノイズ文化論」を読むと「小数であることによって不当に排除される者たち」という章が或る。

ニュータウンとは綺麗に区画整理された住区のことである。美しいということは、そこから何かを排除することだ。それが(ノイズ)ではないか。排除は人を息苦しくさせる」

ノイズ文化論より引用。

劇自体はスライドを使って表現に幅をつけていた。

個人的に気になったのは、「ドクターペッパー」というセリフが出てきたことだ(笑)
ドクターペッパー」が好きな私としては聞き捨てならない。

白い洗面器にペットボトルの水を注ぐシーンがキレイで好きです。

■だめな身体の持つ魅力

「ノイズ論」の中で宮沢氏の知人のダンス批評家の桜井圭介さんが言うだめな身体(=コドモ身体)、これに対抗してあるのが訓練を受けたマッチョな身体になることらしい。

「訓練されてきわめて強靭な鍛えられた身体」あるとすれば、「だめな身体」だらしない身体がそれに対抗することができるんじゃないかと思うとのことです。

宮沢さんは「最近では南海キャンディーズしずちゃんがだめだと思うんだ」

宮沢さんにとってはしずちゃんが魅力的に見えるということだろう。

東京大学「ノイズ文化論」講義

東京大学「ノイズ文化論」講義